今回はメキシコシティのメキシコ人が日常会話でよく使う、おそらくメキシコ(orラテン)独特の表現を紹介します。
他にも山ほどあるのですが、実生活での使用頻度が高く簡単なフレーズを並べました。
メキシコシティのメキシコ人(チランゴ)が良く使う表現10選
¿Mande?
他スペイン語圏の¿Cómo?=Sorry?=はい?に該当します。
動詞mandar=to order=命じるに由来しますが、侵略してきたスペイン人に対してインディアンが何かを聞き返すときの「(もう一度)命じてください」という使い方が語源と言われています。
これを他スペイン語圏で言うと一発でメキシコでスペイン語を勉強したことがバレます。
“実を言うとずっと君のことがゴニョゴニョ” ”¿Mande?”
¿Neta?
Serious?=マジ?と言う意味です。
それネタか?みたいな覚え方ですぐ覚えられます。
“あのアイドルがディレクターと寝たんだって!” ”¿Neta?”
¡No mames! / ¡No manches!
¡No way!=フザケンナヨ、まじかよという意味ですが、特に¡No mames!の方はかなり強いニュアンスなので、よほどのことが無い限り使わない方が良いかもしれません。
私ははじめて言われたときに意味がわからず辞書で調べたところ、mamar=母乳を吸うと出てきて、いや吸ってねえよ!と思いました。正しい意味は上述の通りです。
“オクタビオがバナナの皮で滑って亡くなりました” ”¡No manches!”
¡Qué padre! / ¡Qué chido!
Cool!=イカすね!という意味で使われます。
若干¡Qué chido!の方がよく使われる気がしますが、両方通じます。
¡Qué padre!はなんて親父だ!という意味ではありません。
“ついに俺も父親になるんだ” ”¡Qué padre!”
¡Qué fresa!
Snobby=お高くとまって嫌な、といった意味です。
お金を持っている事を鼻にかけた(ように見える)人に対してよく使われます。
”今日は疲れたから帰りはUBER使って帰るわ” ”¡Qué fresa eres!”
¿A poco?
Really?=そうなの?と、少しの驚きと共に相槌を打つときに使います。
“実は結婚してて子供もいるんだ” ”¿A poco?”
¡Aguas!
Watch out!=気をつけて!というときに使います。
“¡Aguas! そこに犬の糞が落ちてるわ”
¡Guácala!
Gross!, Ew!=気色悪い、うえ。
気持ち悪いものだったり、自分が嫌悪感を示すものに対して使います。
”あのおじさん、自分の髪の毛食べてるよ!” ”¡Guácala!”
huevón/huevona
lazy=怠惰な。
男性に対してはhuevón、女性にはhuevonaを使います。どうでもいいですが、たまご=huevoに語感が似ていますね。
“なんでたまごを焼かないで食べたの?” ”僕がhuevónだからさ”
Gringo
Yankee=アメリカ人を指す言葉です。
以前参加したツアーのガイドによると19世紀の米墨戦争時に、緑色の軍服を着ていたアメリカの軍隊に対してメキシコ国民がGreen go! Green go!緑のやつ出ていけ!と言っていたことに由来するようです。
“あそこにいる人はなに人かな” ”Gringoだと思うよ”
Wey
Bro=兄弟 という意味です。スペインでいうtíoでしょうか。
男子同士だと会話の語尾につけてウェイウェイしてます。
“よぉ元気かwey!?” "あぁ元気だwey!”
おわりに
メキシコはじめスペイン語圏はその国独自の表現が沢山あり、スペイン語ネイティブでも別の国の表現が分からないことがあると言います。
タクシーを捕まえる時などに使われるcogerという動詞はメキシコだとHするという意味だったり国ごとに意味が違う単語も多く、スペイン語の奥深さを感じますね。
おしまい