自分の頭の整理も兼ねて、
今回は、2017年末に発売されて以来、インデックス投資の入門書として評判が良い水瀬ケンイチ著「
「お金は寝かせて増やしなさい」購入のきっかけ
きっかけは友人に勧められた著者のブログにハマったから。
なのですが、実は入社2年目に
「か、金が貯まらねえああああああああああ!!!!!(ブリブリブリブリュリュリュリュ!!!
金が貯まらない→投資信託(?)という考えのプロセスは謎ですが、よく分からないなりにインデックス投資を始めてくれていた当時の自分に今では感謝で
積み立てはしていたものの、マイページで評価額を見ることもなく、年に一回のリバランス(資産配分の調整)もせずこれまでほった
ところが最近、メキシコで出会った友人とたまたまお金の話になったときに、教えてもらった一つが水瀬ケンイチ氏のブログ「梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)」でした。
梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)
「自分のようなペーペーでも分かりやすいなー」
と思いながらブログを
書籍のレビュー
「投資を通じて資産を増やしたい!」そう思ったときに、
- なぜインデックス投資なのか
- 中でもどういった資産配分の商品を買うのが自分にとって最良か
について自分の言葉で説明できるようになるのが、本書を読み終えたときの一つのゴールかと思います。
もっとも二点目は本書に明確な答えがある訳ではなく、内容を理解した上で自分で考えて決めなければならないので、人によって違って然るべきですが。
しっかりと内容を理解しながら読めば、
そして肝心の内容はとても分かりやすく、ページ数も比較的少ないのですらすら読めます。
本書の中で印象に残っていることをつらつら書きますので、
インデックス投資を始める前にすべきこととは
「お、インデックス投資は資産を増やすのに良さそうだ。
という前に自身の家計状況の把握と当面の生活資金の確保を行うべきと言及されています。
業者や証券会社勤めの会社員が出すような本と異なり、同じ個人投資家の目線でおさえておくべき点にちゃんと触れられている点に好感が持てます。
ちなみに当面の生活資金について(本書では生活防衛資金という言葉が使われていますが)著者はかなり安全サイドに見ている方だと思われます。
耐えられる最大損失額をベースに、資産配分を
「いくら儲けたい!いくら儲けられそうだからこうする!」
- リスク(将来の不確実性)を理解した上で、いくらまでは損失に耐えられるか考える。
- その上で投資成果を大きく左右する資産配分をどうするか決める。
本書の肝となるパートだと思います。
「起こるとは思いたくはないけど、常に悪いケースを想定して動いておこう」
と
お金以外のインデックス投資のメリットは何か
手間のかからなさにおいては恐らくインデックス投資の右にでるものはないと言及されています。
この点、著者自身が大病で会社を休まざるを得なかった際にチャートがどう、決算短信の読み残しがどうとか労力を伴う投資どころではなかったことなど具体例が出されていて、納得しやすいです。
また、手間のかからなさに関連し「普通の個人が投資なんかのために使う時間なんか短ければ短いほど
その他つみたてNISAやiDeCo(個人型確定拠出年金)についても情報がまとまっていて、初心者にはありがたいです。
本の後半は主に、大恐慌が起きた想定の局面でどういう考え方でどう対応すべ
他には、第4章にある資産クラスごとの実質トータルリターン(
おわりに
水瀬ケンイチ著「お金は寝かせて増やしなさい」はインデックス投資の入門書として必要な情報が分かりやすくまとまっていて、前評判通りの良書でした。
ちなみに私がほんの数年前に読んだ入門書ですすめられていた商品はもうどれも紹介
基本的な知識と考え方をおさえてからも、商品情報は定期的にアップデートする必要がありますね。
最後に余談ですが、著者のような長く投資信託に関わってきた方々のブログは、今からはじめる人はまず使わないであろうブログサービスをそのまま使っていることが多くそれだけ長期でやってきたのだろうなと、時代を感じます。
おしまい