先日スペインに行った時にマドリードのバーウィックに寄ったの
バーウィックってどんなブランド?
正式名称はバーウィック 1707(Berwick 1707)というみたいですね。バーウィックだと思ってました!
高台に聳える古城跡をシンボルに抱くスペイン東部の街アルマンサ。2世紀にわたり革靴の名産地として栄えて来たこの街でBerwick 1707は産声を上げました。Berwick 1707の名は後のスペイン継承戦争へと繋がる1707年の「アルマンサの戦い」で勝利を治め争いを終結させた英雄、フランス・スペイン連合軍の指揮官ベリック公爵「Duke of Berwick」に由来します。
コストパフォーマンスが高いと言われるグッドイヤーウェルト製法の革靴ブランドは、バーウィックも含めて最近設立されたものが多いですね。
1991年、MILAN CLASSIC社が設立されBerwick 1707は新ブランドとして始動します。当初はモカシンを主体とするラインナップでしたが、1996年に100%グッドイヤーウェルト製法のブランドとして生まれ変わりました。熟練職人を多く抱えるアルマンサ地方であったからこそ成し得た転換と成長でした。
Instagramで"Berwick"と検索すると、韓国語の投稿が目に付きます。韓国で流行っているのでしょうか!
英国のクラシックテイストとイタリアやフランスの色気を上手く融合させたスペインらしいバランスの取れたデザインは欧州を中心に高い評価を得ており、近年は日本やアジア地域にも広がり始めています。
マドリードのバーウィックへのアクセス
公式サイトにあるように、マドリードにはバーウィック唯一の直営店があります。
アクセスとしては、メトロ4番線のSerreno駅でおりて徒歩3分ほど
バーウィックが店舗を構えるホルヘ・フアン通り(Calle de Jorge Juan)を含めて近辺はお洒落なレストラ
バーウィック店内の様子
周囲のお洒落な店に負けない、
※写真は許可を取って撮影しています。
店内は二室あり、
私は金曜の夕方に行きましたが、店員が3名と他のお客さんが1名いました。
無理に話しかけてくることもないので、落ち着いて店内を見て回れます
バーウィックの革靴への評価
ほど良い明るさの店内は高級感の演出が見事で、
正直なところあまり革の質の高さは感じられませんでした。
革の表面が粗く光の反射も鈍い感じがして、
お店の隣にはイギリスの名門革靴ブランドであるチャーチ(Church's)、同じ地区にはカルミナ(Ca
そもそもの価格帯が違いますし、流石にこれらと比べるのは分が悪いとは思います。
ただ、バーウィックに関して日本で言われているような、値段の割に革のクオリティが良くコスパが高い、という評判に自分の中で疑問符がついてしまったのは事実です。
個人的には、同じ価格帯であれば日本のスコッチグレイン(Scotch Grain)の方がよっぽど良い革靴を作っていると感じました。
でも、
ただ、やはりこの価格帯で抜きん出ているのはスコッチグレイ
バーウィックの店舗に行った感想を書く記事でスコッチグレインを推す、という脱線をしてしまいました。
バーウィックに対しては少し厳しい見方をしてしまいましたが、あくまで素人の一意見、
バーウィックではモカシンを購入
「散々言っておいて買ったんかい!」
ちょうど欲しかったタイプの靴だったので満足です。未だ一回しか履いていませんが、良い感じのフィット感です。
おわりに
今回はスペインの革靴ブランドであるバーウィックの店舗に行って感じたことを率直に書きました。
別の日にエル・コルテ・イングレス(El Corte Inglés)というスペイン最大の百貨店に行ったところ、バーウィックの黒のプレーントゥが€160で売っていました。グッドイヤーウェルト製法の革靴としては最安レベルなのではないでしょうか。
もしスペインに行かれる機会があれば、百貨店も寄ってみると意外な掘り出し物があるかもしれません。
おしまい