チランゴのキャリア語り

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メキシコボクシング観戦のすすめ。予約方法とアツ過ぎる観戦記

メキシコに来たら観るべきスポーツといえば何でしょうか?

サッカー?ルチャ・リブレ?

 

 

 

No!!!!!!!!!!!!!

 

ボクシング!!!!

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もちろんサッカーもルチャ・リブレもメキシコで大人気で、ボクシング人気は一段か二段落ちるのは認めますが..

 

世界チャンピオンを数多く輩出している強豪国メキシコで、レベルの高い試合を観戦できるチャンスを活用しない手はありません。

 

悲しいことに地球の歩き方はボクシングには一切触れておらずルチャ・リブレ推しですが、特にこれまで観たことがない方はぜひボクシング観戦も候補に入れて頂きたいです。

 

 

メキシコでボクシング観戦する3つの魅力

1. チケットが日本に比べて安価

例えば日本王座決定戦でリングサイドの席を取ろうとすると1~2万円はかかります。

一方、メキシコの場合は王座戦のリングサイド席でもたったの400ペソ(≒2,400円)!

 

リングサイドは血や汗のしぶきが肉眼で見えるほどで迫力が段違いです。

 

2. グループで楽しめる席の作り

横並びの席がほとんどの日本と違って4人掛け、8人掛けテーブルが多く、皆でお酒や食べ物を囲みながらわいわい一体感を持って応援できます(後述するように私は一人で行きましたが..)。

 

3. 親しみを込めて応援しやすい選手の愛称

一昔前の日本のように、タイガー(tigre)、シャーク(tiburón)など選手ごとに愛称があり「タイガー!頑張れー!」と応援しやすいです。

メキシコ人の国民柄か、周りもガンガン叫んで盛り上がっているので雰囲気も入りやすいです。

ちなみに愛称は席に置いてあるパンフレットに選手全員分書いてあるので、自分だけ分からず置いていかれる心配はありません。

  

チケットの購入方法

先日の記事で紹介したticketmaster méxicoで購入できます。

 

chilango.hatenablog.com

 

ルチャ・リブレのように毎週何回もやっているわけではないですが、比較的ひんぱんにタイトル戦などが行われている印象です。

グループでも一人でも、どうせ観るならぜひリングサイドでの観戦をおすすめします。

 

熱い!メキシコチャンピオン決定戦の観戦記

ボクシング観戦興味ある人~?

 

...

 

誰かいませんか~~~?

 

シーン...

 

 

 

必死の声掛けも虚しく周囲の反応は冷ややか..これがボクシング人気のリアル..!

 

ということで先日スーパーライト級(61.235 - 63.503kg)メキシコ王座決定戦を一人で観に行って参りましたのでレポートします。少しでも雰囲気が伝われば幸いです。

 

会場はPabellón Cuervo。メトロ9番線のCiudad Deportivaから徒歩10分ほど。

安全でない方の地域なのと、帰りは夜になるので少なくとも帰りはUBER推奨です。

 

入り口でチケットと荷物チェック(飲み物食べ物は持ち込み不可)をして会場入り。 

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予約していたリングサイド席に通されると、8人掛けのテーブル席に一人..!

飲み物や軽食は近くにいる係員に頼めば購入できます。

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プロが6試合。選手のミドルネームに挿入されている"EL PUMA"(ピューマ)などが愛称ですね。

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試合開始予定時刻の19:00を過ぎた頃には私のテーブルにも他のグループがちらほら座り、19:30頃からようやく開始。

 

アマチュアが2試合やった後、プロの4回戦からスタートです

4回戦、6回戦、8回戦などは戦うラウンド数を表しており、トーナメント4回戦まで進んでいるといったことではありません。プロで勝利数を重ねるごとに4→6→8回戦以上と戦えるラウンドが増えていきます。タイトル選は全て8回戦以上戦えるの選手たちで行われます。

 

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使用グローブはメキシコを代表するブランドであるレイジェス(REYES)。

 

6回戦、8回戦と、ラウンド数と選手のレベル上がっていきます。

女性同士のプロの試合も組まれていました。8回戦を戦い切るなんて、すごい体力。

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近くに座っていたおじさんが、「関係者かな?」と思うくらい選手情報に詳しく

あの黒いパンツの選手は先日母親を失くしたんだよ。だから彼女のためにも何としても勝たないとね」

「あ、あそこにいるのはあの女性選手の母親だね。おーい」

と解説に加えて色々やってくれました。

 

勝った方の女性ボクサーとも知り合いだったらしく、試合後近くに呼んで写真を撮らせてくれました。ナイス!

 

しかしメキシコ人ボクサーはタフですね。階級問わずいいパンチをもらってもなかなか倒れないですぐ一発返してました。

テピート(Tepito)というメキシコシティ最悪の治安と言われる貧困地区は有名ボクサーを何人も生んでいるのですが、そういった貧困層出身のボクサーを含めて気持ちが強いからなのでしょうか。

あとは日本と違って減量を過度に重視していない感じがしました。本来の体力で打ち合えたからなかなか倒れなかったのかな。

 

とかく階級問わずバチバチに打ち合う展開が多くシビれます。血と汗のしぶきが見えるほど。

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同じテーブルに黒人集団が座っていたのですが、「一体感を持って応援しようぜー!」という感じで楽しかったです。

 

ラウンドガールは体とお尻が大きいいわゆる中南米美人ですね。あんまり日本人の好みではない気がする。

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メインイベントのスーパーライト級王座決定戦では、会場が割れんばかりの盛り上がり。

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試合内容もさることながら、おっさんファンが中心の暫定チャンプ"バッファロー"(buffalo)と、女性ファン中心のイケメン挑戦者"黒ネコ"(gato)の対立構造が面白かったです。

 

試合は12回戦。途中チャンピオンが1回ダウンを奪い優勢に試合を進めていましたが、10ラウンドに挑戦者が気迫のラッシュを叩き込みチャンピオンをTKO(テクニカルノックアウト)※

いわゆる地面に崩れ落ちるノックアウトでなくとも、一方的な展開となったときや選手の負傷時にレフェリーの判断で宣言されるノックアウトのこと。

 

アツすぎる試合展開でした。

 

おわりに

自分が試合したわけではないのに興奮してなかなか眠れないほど、ほとばしるアツい試合をみせてもらいました。

特にリングサイド席では、「死んでも負けない」とびんびん伝わってくる選手の気迫のこもった表情が間近で見れます。

 

ルチャ・リブレの何十倍も手に汗握るスポーツだと思っているので、興味が出た方はぜひ観戦ご検討ください。

 

おしまい