日本にいる時に書いた、過去ブログからの移管記事です。
(テイスト、文体が違ったので一応修正しました)
福沢諭吉記念文明塾の紹介
慶應義塾大学が開講している福澤諭吉記念文明塾(以下文明塾)というプログラムの存在をご存知でしょうか。
慶應生か、都内の社会人であれば何となく聞いたことがある人もいるかもしれません。
ざっくり言うと、学生と社会人が集まって3ヶ月間「社会貢献」をテーマに行う勉強会(含むフィールドワーク)のことです。
文明塾への応募理由と選考概要
当時のプログラム募集期間中は仕事が落ち着きそうだったのと、知人のOB、OGからの評判が中々良かったので応募することにしました。
1次選考で就活のESのような書類選考があり、2次選考では教授と思われる面接官2名と1:2で面接を行います。
面接自体は和やかな雰囲気で、予期しない質問もありましたがそれほど詰まる事なく回答でき「無事合格して欲しいなぁ」と楽観的に考えていました。
文明塾の結果発表
そして、私は見事に落ちました。
合格者発表の日、ドキドキしながらホームページを開くと、私の受験番号は無かったです。
「何でやねん。わい落として誰を取るんや..」
この落選は、私が社会人になってそれなりに積んできたものが否定された気がして、地味に落ち込みました。
文明塾の選考を通じて考える癖をつけようと思った
「通るかなと思える出来だっただけに、落ちてショック」という話を彼女にしたところ、返ってきた答えがガツンときました。
「ふーん。で、何で行きたかったんだっけ?社会貢献とか本当に興味あった?」
当時、書類や面接ではこういう分野でこういう事がやりたいと漠然としたものは語れても、その分野のニュースをデイリーに追っているかというと、全くそんなことはなかったです。
何故かと考えると、心の底からは興味が無かったからだと思います。もっと言えばそこまで興味を持とうとしていなかったです。
面接自体は基本的な内容でしたが、一部、自分が関心のある世界的なトピックと、そのトピックに対する思考の深さを見るような質問がありました。自分の回答は、振り返ってみると確かに浅かったと思います。
恐らく彼女の言うように「(文明塾のテーマである)社会貢献に本当に興味ある?」という質問への回答が、面接官の心に響かなかったのでしょう。落ちた理由はそこかと納得しました。
知人のOB、OGの話を聞いた限り、私ほど無知ではないにしろ「社会貢献への興味はまあまあだけど、何だか変わった、優秀そうな人脈が作れて面白そう」という参加者は、例え合格者であっても割とマジョリティを占める気はします。
落選理由は腑に落ちたとして、何とも言いようのない不安・危機感が襲ってきました。
「結局は、ある分野に興味をもって深く考えられていないということなのではないか」
「今後数十年の人生の中で、このままで人として厚みを出せるのだろうか」
そんな事を思い、少なくとも自分が触れたニュースや情報は右から左ではなく自分の頭で考え、自分の言葉に落とし込んで発信していく癖をつけていきたいと考えました。
おわりに
ちなみに彼女には私の浅い思考は看破されていました。
「ただ人脈作りたかっただけでしょ?大学時代そんな友達多くなかったし笑
刺激が欲しいんなら別の場所で見つければ?刺激っていっても浮気したら別れるよ」
将来尻に敷かれそうです。
おしまい