コンサルへの転職から数か月経ちました。
キリよくタイミングも年の瀬なので、今年のビッグイベントだった転職のその後を振り返っていきたいと思います。
チランゴとは?
総合商社→SaaSスタートアップ→外資系コンサルティングファームへ転職したアラサーです。
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想定読者
・未経験からのコンサル転職を考えている方
・コンサル転職した後のプロセスや転職者のリアルな感想が知りたい方
ここからは転職してからの大まかな流れと共に、考えたこと感じたことを振り返っていきます。
中途入社した後の流れ
晴れてコンサルティングファームへ中途入社すると、ざっくり以下の流れをたどることになります。
中途向け研修 → アサイン面談 → アサイン
研修を経て実務に入っていく流れは、コンサルだろうとそうでなかろうと別に特別なところはないですね。
一つ一つ見ていきましょう。
中途向け研修
内容も期間も、そもそもの実施有無もコンサルによる、と言ってしまえばそれまでなのですが、大抵、未経験のスタッフクラスで転職した場合にはマインドセットや基礎スキルについての研修が用意されています。
未経験のスタッフクラスで転職した場合、と書きましたが、未経験転職のボリュームゾーンである20代~30代前半の方のほぼ全員がこのケースに当てはまります。
マネージャー未満、つまりコンサルタントやシニアコンサルタント(会社によってアソシエイト、シニアアソシエイトなど呼び名は若干異なる)としての転職になるということですね。
周りを見ても、いきなりマネージャー以上の役職で入るのはコンサル経験者だけな気がします。
基礎スキルについては、ドキュメンテーション(書類作成)や問題解決の思考法など、コンサルといえばまず思いつくようなスキルを指します。
2022年時点ではコンサル業界はまだまだ積極的に未経験者の採用に手を伸ばしていることもあって、中途研修も徐々に手厚くなってきていると聞いたことがあります。ありがたいですね。
一方、ここで「研修でスキルを学べるなら安心!」と考えず、むしろ一切期待しないくらいのスタンスが吉と思います。
「基礎スキル」ということで実務で求められる水準とはどうしても開きが出るのと、そもそも数時間数日学んだだけで身につくほど甘いものでもないです。
基本的には、スキルをつけるには自分で愚直に学び続けるか、ジョブを通じてマネージャーやメンバーから盗むかの二択しかないと考えておいた方が良いと思います。
個人的に、研修期間を通じて得たものとして大きいのは、同期との関係性です。
私の場合、研修中にグループワークなど同期入社の方と交流できる機会があったので
ここを逃したらもう話す機会も生まれないんじゃないか!?
と頑張って交流するようにしました笑
その結果、数は少ないですが社内で気軽に連絡し合える同期が数人できました。
この関係性が後々地味に助けになってきたりします。
社内手続きのやり方や同期がいた業界に関するおすすめの書籍を教えてもらったり、私も既に何度も助けてもらっています..!
精神衛生的にも「あいつらも頑張ってんだなーワシもがんばろ」と思えるのも、良い感じな気がします。
ここを逃すと同じプロジェクトにアサインされない限りほぼ関わりはなくなるので、研修期間中に同期との関係性を築いておくことをオススメしたいです。
アサイン面談
基本的には、プロジェクトに入る前にアサイン面談があります。
アサイン面談とは、プロジェクトのジョブマネージャーとアサイン候補者の面談のことを指し、アサイン確定前にお互いのフィット感を確かめるために組まれます。
私の場合には以下のようなことをやりとりしました。
特に奇をてらったことは聞かれませんでした。
参加者:ジョブマネージャー、チランゴ(アサイン候補者)
プロジェクト概要
期待される役割
今後のキャリア志向
質疑応答
ちなみに面談結果は数日後に上位者から連絡があり、
面談したプロジェクトで決まりかけたんだけど、パートナーの意向で別プロジェクトにアサイン決まったから☆
と言われました。
なんやねーん。
アサインが決まった方のプロジェクトは特に面談が改めて組まれるなどはなく、ジョブマネージャーとの最初の接点はプロジェクトのキックオフの時でした笑
(結構適当だし、いろんな人の思惑が働いてアサインが決まっていくんだなー)
と思ったのを覚えています笑
上で「基本的にはアサイン面談はある」と書きましたが、実際にはあったりなかったり、ほぼ一本釣り状態で裏でアサインは決定済みだったり、複数の候補者からがっつりふるいにかけるための面談だったり、実際はマチマチのようです。
アサインから数か月働いてみて
結論から言うと、非常に充実した日々を過ごせています。
幸い?たまにネットで見かけるような精神的に追い込まれて辛すぎ・・という状態にはまだなっておらず。
毎日毎日やっているのは、
ジョブマネージャーとその日のタスクを握る→考えて紙に落としてレビューをもらってクライアントと打ち合わせて・・
とこれだけ書くと単調に見えますが、必死にやっているうちにあっという間に時間が過ぎていきます。
正直入る前はビビッていた部分もありました。
それが今、かなりの充実感を感じながら働けているのはなぜなのか?
自分なりに考えてみました。
考えることに向き合えている
スタートアップで働いていた頃は、
このテーマについてじっくり考えたいけど時間がない!あれもこれも!アガガガガ
と走りながらいろいろ考える感じでした。
それが今は、当然スピードもアウトプットも求められますが、考えることにしっかり時間を使えているのがとても良い感じです。
どちらの進め方が良い悪いということはないのですが、走りながら考えようぜ!よりもしっかり計画を決めてから動こうぜ的な考えが良しとされる環境が、自分にはフィットしている気がしています。
日々の成長実感が大きい
ビジネスマンとしての足腰を徹底的に鍛え直せている感じがとても良い感じです。
マネージャーとのアウトプット水準のすり合わせだったり、自分のアプトプットのレベルだったり、苦労する点は多々あるのですが、自分では気づけていなかった部分がガシガシ指摘されて改善のチャンスが多いのをとてもポジティブに捉えています。
ただ、この成長実感という点に関しては、今のジョブマネージャーが人格者かつ教育熱心なのも大きく影響していると思います。
え?あれだけ時間使ってこの程度のアウトプットなの?ゴミだね笑
系のマネージャーに当たったら、途端にテンション爆下がりですね・・
今のうちに目一杯ストレッチしたいと思います。
変にこじらせた人がいない
これもたまたま今のジョブに恵まれているから..という説がありますが、今のところ人のストレスが小さいです。
スタートアップ時代は仕事の面でも人間的な面でも「なんでそんなことしちゃうんだろう..」と理解に苦しんだり幻滅するシーンが多かったです。
当時は、気にしないようにしていてもジワジワと体調に来ているところがありました。
それが今は、仕事もきちんとやり、人間としての成熟を感じる人が多く、精神衛生上とても良い感じです。
この辺の人に関する部分は、良い意味で1社目の商社に戻ってきた感じがします。
と、ここまでつらつら書いてきましたが、総じて良い感じに過ごせています。
キャッチアップが必要な点は多々ありますが、これからも食らいついていければと思います。