チランゴのキャリア語り

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【スペイン巡礼】フランス人の道を歩く1日目『予想より田舎』

こんにちは、チランゴ(@abr0yj)です!

前回書ききれなかった、日本からサリアまでの移動 & 初日の目的地Portomarin(ポルトマリン)までの巡礼歩き旅について書いていきます。

 

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ほぼほぼスマホのメモ帳につけていた日記のベタ貼りになります。

読み苦しい点ご容赦ください・・

 

 

サリアまでの移動手段

今回出発地点に選んだサリアは、巡礼路でなければただの田舎街です。

なので、アクセスはそんなによくありません。

 

私は、

 

<空路>

羽田 → ロンドンヒースロー空港 → マドリッドバラハス空港 → サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港 

<陸路(バス)>

サンティアゴ・デ・コンポステーラ空港 → ルーゴ(一泊)→サリア

 

という形で、乗り継ぎとルート外のLugo(ルーゴ)での1泊を経て、サリアへたどり着きました・・

ルーゴはサリアから車で30kmほど北上したところにある街です。

 

本当は

サンティアゴ空港からサリアへ直で向かいたかったのですが、

ネットで調べた限り空港→サリアのバスは1日に一本、昼過ぎの便しかなく・・

私の空港到着は夕方だったので断念しました。

 

翌日から歩き始める、という余裕のないスケジュールだったので、

その日はできるだけサリアから近いルーゴまでバス移動して休むことに。

 

バスを乗り継いでその日の夜中にサリアまで強引に行けないこともなかったのですが、日本からの移動が長かったこともあり、無理しないようにしました・・

 

ルーゴに泊まった翌朝はバスでサリアへ向かいます。

ルーゴには比較的大きなバスターミナルもあるのですが、そこから15分ほど北に歩いた先にある、ローカルなバス停の方です。

 

ルーゴ8:30発 - サリア9:12着のバスに乗り、無事サリア着。

 

サリアで乗る人はいれど、降りたのは私1人でした。

巡礼者風の人がいれば、付いていこうと思ったのですが残念・・笑

 

サリアをさまよう

サリアの第一印象は、

 

ほんとにここがスタート地点として人気の巡礼路なの?寂れすぎじゃない・・?

 

というもの。

 

クレデンシャル(歩いた街の先々で巡礼スタンプを押してもらうパスポートのようなもの。最終日に巡礼証明書を発行してもらうのに必要)買わなきゃ!
ルート見つけなきゃ!
あ、水も買わなきゃ!

 

と街をウロウロするのですが、寂しい感じのシャッター通りが続きます・・

 

クレデンシャルが買えそうな教会目指してバス停から20分歩いた中で、すれ違ったのは10人もおらず・・

 

おいおい・・週末の朝だぜ・・

 

そしてようやく教会を発見するも・・

 

閉まっとるやないかーい!

 

どうしよう・・と思っていると、教会の近くにはアルベルゲや出店がちらほら。

 

ここでようやくバックパックを背負った、第一巡礼者?にも遭遇しました。

 

どうやらこの辺りが巡礼者にとってのメインストリートの様です。

貝殻と矢印でサンティアゴの方向を示した看板も発見。モニュメントなど、形を変えて様々なところで目にします

お店の1つに入り、無事にパスポートゲット。

ついでにスタンプも押してもらいました。

水も購入し、いよいよスタート。

その時写真を撮り忘れたので、初日の宿で撮りました

 

いざポルトマリンへ。ひたすら歩く

お店のおばちゃんから

 

店を出たら、あとはひたすら貝殻の道しるべに沿っていけば良いわよー

 

と聞き、そこからはひたすら歩き。

 

初日は、サリアから22km地点のポルトマリンという街を目指します。

 

個人的には、日本を出てから移動がごちゃごちゃしていたのもあり、まずは巡礼ルートに乗ることが第一関門だと考えていました。

いざルートに乗ってしまえば、後は歩くだけなので一安心です。

 

サリアからは、平坦な林道が続きます。

 

途中で気づいたのですが、道しるべになっている貝殻のモニュメントはサンティアゴまで残り何キロか示してあるんですね。

靴が置いてありました。落とし物・・?Aki?

 

途中で水やバナナが置いてある場所に。

ドネーションで成り立っているとのこと。ありがたやー

 

ここで休んでたおばちゃんに、

「この木は数百年生きて巡礼者を見守ってきたご利益ある木よ!あんた、写真撮っときなさい!」

と言われて撮った木

 

そのおばちゃんにもらった栗

歩いているうちに気づいたらなくなってました。スマン・・

 

歩いていると、ちらほら巡礼者の姿が。

 

1人で歩いている人よりも、グループが多かったので、ちくしょう。寂しい!

と思いながら、そこそこハイペースで抜かしていきました。

 

ちなみに、すれ違うときは、Bueo Camino!(ブエン カミノ)と声かけします。

登山時の、こんにちはー、的な感じですね。

 

3時間ほど歩いて、残り100km地点に。

私は完全に見逃しましたが、残り100kmスタンプを押せる場所が近くにあったと後で聞きました!

ベビーカーを引いて歩いていたり、

車いすにおじいちゃんを乗せて歩いている人がいたり、

愛犬と歩いたり、

 

本当にいろんな巡礼の形があります・・

 

目的地のポルトマリンの街が見えるまでは取りつかれたようにノンストップで歩き続けましたが、

街が見えたあたりでさすがに何かお腹に入れようと思い、バーに入店!

 

ハンバーガーとスムージー(合わせて11ユーロ)を注文。

 

バーで飼っている犬がジッと横でおこぼれを狙ってました。

 

寄ったのが14時過ぎで人が少なかった時間帯だったのもあってか、女主人がいろいろと話しかけてくれました。

 

この日はほぼ人と話してなかったので、普通にうれしかった・・

 

ドイツ人で、2016年から巡礼路に旦那さんとバーを開いたとのこと。

 

なんでこんな場所(巡礼路)にバーを開いたか聞くと、

 

ここでは人がリアルなのよ!

都心に行くと、皆自分を強く見せるための仮面をかぶってるでしょ?

ここでは、金持ちも貧しくても関係ない!

ただ歩くの!

それがリアルってもんよ。You know?

 

ラッパーみたいなこと言いやがって!

とも思いましたが、とても大事な視点な気もします。

 

確かに、ここでは皆ただただ目的地を目指して歩くだけ・・

(自転車で巡礼する人もいますが)

 

それ以外、自分の経歴や何かをひけらかす人は別にいない

全然人と話してないので分かりませんが、そんな感じがします・・

 

なんかシンプルで良いなー、と思わされました。

 

というか、ここまで1日孤独を感じながら歩いてきたので、

人とのちょっとした触れ合いで心が温かくなりました。

 

単純ですが、孤独や疎外感を癒すのは、人となんだとしみじみ・・

 

他には、

 

日本人はむっちゃ狭い家に住んでるんでしょ、

むちゃくちゃ健康志向なんでしょ、

いろんな材料を混ぜまくるってドキュメンタリーで見たのよ。ほんと?

 

と質問攻めに。

 

狭い家はまあまあほんととして、健康志向はどうなんだろうな・・と思い、

 

今度は日本の「リアル」を見に来たら!?

 

と渾身の一発をかましたら

 

ん?どういうこと? と。

 

(いやいやさっきリアルについて熱弁してたろ!)

 

と思いつつ、恥ずかしさで赤面・・

今思い返しても、クソつまらない返しをしてしまいました・・

 

となんだかんだ言いつつ、とっても居心地が良い場所でした。

Los Andantesという、ポルトマリンの直前にあるバー、おすすめです。

 

そのあとは少し歩いて、目的地のポルトマリン到着!

サリアに負けず劣らず、枯れた街並みです・・笑

 

10時頃にサリアの街を出て、15時半に着きました。

遅めのお昼の時間を除くと、歩いていたのは5時間弱でしょうか。

 

スペイン巡礼 初日の感想

楽しむというより、早く歩いて前にいる人をとっとと抜かして歩くのにフォーカスしてしまった気がします。

初日でなんとなく緊張していたのもあるかもしれませんが、疲れるし、あんまり良いことないですね笑

 

ここは初日の反省ポイントです。

 

1人で歩いている巡礼者はイヤホンをして何かを聴きながら歩いている人も多かったので、明日からは自分なりの楽しみ方を見つけ、ゆったり自分のペースで歩いてみたいと思います。

 

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