チランゴのキャリア語り

総合商社→SaaSベンチャー→外資系コンサルのアラサーが、転職やコンサルの内情について語ります

【転職体験記】アクセンチュア中途採用1次面接

今回はアクセンチュアの中途採用1次面接についてレポートします。

 

アクセンチュアは外資系総合コンサルティングファームに分類される、事業・採用ともに急拡大中の巨大ファームですね。

 

そもそも総合コンサルとは?アクセンチュアとは?については、他に分かりやすくまとめている方のブログをご参照ください。

 

それでは早速、選考体験記に移ります。

 

アクセンチュア中途採用

応募部署の紹介

エージェントから紹介されたのは、ストラテジーかビジネス部門のオープンポジションでした。

 

私は当初「ストラテジーっしょ!」と深い考えもなく息巻いていました。

が!アクセンチュアの前に受けた戦略コンサルの面接で壁を感じたこともあり、応募直前でチキンっぷりを発揮しました。ビジネス部門での応募に切り替えたのです。

 

ちなみに、オープンポジションについてよく理解していなかったのでエージェントに確認したところ、1次面接で受け答えした内容や志向性を踏まえて適切な部署での2次面接に進んでいくとのことでした。

つまり、応募時点では部署は未定でも、採用自体は部署ごとに決まるようです。

 

1次面接に進むまで

私が応募した時点では、選考初期の流れは以下の通りでした。

一般的なプロセスなのでそうそう変わることはないと思いますが、最新情報は必ずご自身で確認ください。

 

書類応募→適性検査(玉手箱)→1次面接

 

書類応募から1週間後に適性検査の受験案内があり、受験から1週間後に通過と1次面接日程調整の連絡がありました。

同時期に応募していた他のコンサルと比べると、アクセンチュアからの連絡はややのんびりしていた印象です。

 

アクセンチュア1次面接

概要

面接の大枠は以下の通りでした。

 

面接時間:1時間

面接相手:マネージャークラス 1名

面接形式:オンライン

 

内容

エージェントからは事前に

 

コンサル未経験者にはケース問題が課されるようなので、がんばりましょう!

 

と聞いていました。

 

当時、フィット面接はそれなりに受け答えできる自信がついていたのですが、ケース面接は中々自信が持てず。というか、転職活動の最後まで得意とは言い切れなかったです。

面接ルームに入室してから面接官を待っている間

 

(ケース出るな…出るなああ!)

 

と念じていました。

 

 

そうこうしてるうち、開始時間ピッタリに面接官が入室。

30代中盤と思われる、温和そうな男性の方でした。

 

本日はよろしくお願いします。最初に面接の流れを説明しますね。前半でチランゴさんのご経歴ご志向などお伺いして、後半は簡単なケース問題をやりましょう。その後の時間で質問などお受けします

 

くっ、やはりケース面接くるか!やむなし!ベストするしかない。

 

それでははじめましょう。まずは職務経歴からお願いします。と、その前に私自身の経歴も簡単にお話ししますね

 

私は未経験からコンサルに中途で入って〜最初はこういう経験をして〜その後ストラテジーに異動して〜今は〜

 

アクセンチュアに入社してから、非常に幅広い経験を積まれている方でした。

オープンポジションということで、様々な経歴志向の候補者に対応できるような面接官を選んでいるのかもしれませんね。

 

では私の話はこの辺にして。改めて、チランゴさんの経歴をお聞かせください

 

はい!私は新卒で商社に入社し〜その後転職を経て〜

 

現職の経験について少し詳しく伺わせてください。誰のどんな課題を解決していたんですか?

 

はい!ターゲットは〜解決課題については、プロダクトを切り口にお話しさせてください。3つありまして〜具体的には〜

 

なるほど!面白いですね。僕も前職はチランゴさんと似た業界にいて、今も引き続いて関心の高い分野なので興味深かったです

 

お、滑り出しは上々か。

 

続いて、コンサルとアクセンチュアへの志望理由を教えてもらえますか?

 

はい!自社プロダクトに縛られない課題解決がしたいと考えコンサルを志望しています。具体的には〜

 

アクセンチュアの志望理由は、やりたいこととアクセンチュアの強みが合致しているためです。具体的には~

 

分かりました。具体的な志望部署はありますか?

 

あ、会社や部署について分かりにくい点もあると思うので、お答えいただく前に私から簡単に会社説明しますね

 

な、なんて丁寧なんだ。

 

しかも会社説明が面白い!

アクセンチュアがクリエイティブとテクノロジーの融合を謳ってきたこと、その背景など、面接官の方が熱を込めて語る話に普通にアトラクトされました。

 

以上の説明を踏まえて、志望部署はいかがですか?

 

・・・

 

その後のフィット面接も特に変化球はなく、一般的な内容で終わりました。

 

ではそろそろケースに移りましょうか。さきほどお話しいただいた内容も踏まえて面白そうなお題は・・宅配ピザ屋の競合差別化戦略にでもしましょうか。お題を読み上げるので、メモを取ってくださいね

 

あなたは宅配ピザ屋を営むオーナーで、注文から45分以内に宅配することを強みとしています。最近新しく、競合のP社が出てきました。P社は注文から宅配まで30分以内に行うことを宣言をしています

 

さて、どう競合と差別化しますか?その他の前提は自分で決めていただいて結構です。10分差し上げますので考えをまとめてください

 

確かこんなテーマでした。ざっくりとしていますね。

そして10分与えられると気持ち的には安心します。

 

・・・

 

10分経ちましたので始めてください

 

はい!まず今回のお題ですが、〜という前提を置いて考えました。差別化ポイントですが、バリューチェーンに切ってそれぞれの要素について考えました。具体的には〜

 

なるほど。ちなみにこの市場は今後伸びますか?縮小しますか?

 

増える要素としては、コロナによる巣篭もり需要増があります。実際に宅配や中食市場が伸びているというニュースも目にしました。減る要素としては、今までは宅配といえばピザや寿司くらいだったのが、Uber Eatsの台頭が示す通り競合飲食の宅配もぐっと増えたので、相対的に宅配ピザのシェアが伸び悩んでいる可能性があります

 

まとめると、宅配市場自体は伸びているものの、その中で宅配ピザはシェアを奪われており微増程度でしょうか

 

その場で思いついたことをさも自信ありげに伝えました。宅配ピザのシェア伸び悩みあたりは根拠など突っ込まれるかと思いましたが、スルー。

 

分かりました。ではその市場でKSFとなるのは何ですか?

 

改めて問われるとなんだろう。恥ずかしい話ここで少し考え込んでしまいました。

 

枠組みを使って考えることは否定しませんが、ケースや実際のコンサルワークでは私が聞いたようなことを考えてみるのが先ですね

 

なるほどー!そりゃそうだ。

 

この後は誘導に乗りつつ、面接官から提示があった視点を踏まえてのディスカッションが何往復か続き、ケース面接は終了しました。

終わってみると、楽しい!と思える時間でした。

 

ケースが終わった時点で面接終了時間ギリギリだったこともあり、逆質問の時間はないかな。と思っていると、

 

時間がオーバーしてしまいそうですみません。私の方は少し伸びても大丈夫なので、チランゴさんさえ良ければ聞きたいことは聞いてくださいね

 

最後まで紳士的な人でした。

こちらからは23個質問をして終話しました。

 

結果

結果は1週間後に連絡が来ました。

 

チランゴさん、おめでとうございます!オープンポジションでの1次面接を踏まえて、アクセンチュア様から~部署で最終選考(想定)のご案内をいただきました

 

通過はとても嬉しいものです!

ただ、以下を理由に次回選考は辞退し、アクセンチュアはクローズとなりました。

 

  • 次回選考の部署が、面接中に志望度は低めと伝えていた部署だったこと
  • 他社選考がすでに終盤に入っていたこと

 

所感

奇をてらったところはなく、オーソドックスな総合コンサルの面接という感じでした。

ケース面接についても同様です。

プレゼン時点でのアウトプットがそれほど高くなかったとしても、面接官の誘導に乗りつつ思考をアップデートしていく姿勢を見せれば1次面接は通る気がしました。

もちろん「なぜコンサル?アクセンチュア?」という問いやケース面接への入念な準備は前提ですが!

 

私は以下の書籍を何週か回していました。ご参考まで